組織の将来を見据えた管理職の育成
- 連続型のプログラムにより管理職の行動が変化
- 役員を巻き込む設計により上司層の意識も変化
- 組織全体の変革に向けて、育成対象を拡大
取り組み前後の変化
- 管理職層がプレーヤー業務に注力しており、マネジメント業務に充分な時間を割けていない状況だった
- 研修などの学びの場にあまり前向きではない社員が多かった
- 管理職の役割認識が不足しており、経営視点を持つことができていなかった
After
- これまでほぼ接点のなかった管理職同士のつながりが生まれ、気軽に相談ができる関係性が構築された
- 管理職が自身の役割を正しく認識し、部下に対して意図的に仕事を任せるようになった
- 権限移譲が進むことで部下育成にもつながった
- オブザーバーで参加した役員から「自分も学ばなければ」という声があった
社員
・経営数値分析の仕方や部下への口頭伝達の手法など、管理職としての知識が身につき、勉強になった。
・即実践につながる内容だった。
・学びと実践、適切なフィードバックのサイクルをまわすことで、自分自身が変化したと感じている。
取り組みのロードマップ
2022年 管理職育成の検討
長期間にわたり新役員の登用がなく将来を担う新しい世代が出ないことが課題に
将来を担う世代を育成することを目的に管理職育成施策を検討
2023年8月 連続型管理職育成研修
次世代の経営幹部育成を目的に、全6回にわたる管理職育成プログラムを開始
2024年6月 成果発表会
研修で学んだ内容を研修の最終回で発表
管理職の成長を実感
2024年9月~ 他階層へ育成対象を拡大
次世代リーダー育成を目指し、現場責任者の連続型研修を開始
組織の将来を見据えた管理職の育成
取り組みの詳細(実行内容の詳細)
会社の将来を担う人材を育てるため、管理職育成プログラムを実施しました。
管理職として求められる要素を網羅した連続型のプログラムで、事後課題の実践と上司および講師からのフィードバックを繰り返すことで、管理職の意識と行動が大きく変化していきました。
事後課題は研修直後に受講者が記入。
その実践状況については、毎月上司との面談で確認する運用としたことで、実践と振り返りを確実に行う仕組みとしました。
また面談を行う上で、研修内容の把握が必要となることから受講者の上司である役員にもオブザーバーとして参加してもらうことにしました。
その結果、受講者だけでなく、役員の意識も変化しました。
組織全体を変化成長させるために、今年は階層を拡大し、次世代リーダー育成に向けた研修をスタートしています。
取り組みのポイント
育成プログラムを通じて管理職の意識変化、行動変化を実現できたポイントは2つです。
1つ目は事後課題の実践に受講者の上司も関与するようにしたことです。
毎月上司と面談を行うことで、事後課題が確実に実践されるようになりました。
2つ目はその結果に対して、一人ひとりの特徴を把握した講師が的確なフィードバックをしてくれたことです。
上司、講師それぞれから実践内容に対してフィードバックをもらうことで意識が変わり、自身の役割を果たすために何をすべきかを考えられるようになりました。
研修での報告がどんどんブラッシュアップされるのを見て、多くの気づきを得てもらえたと感じています。
常務取締役 山下 光夫様からのメッセージ
学びを得ることで人は成長していき、人の成長が未来につながっていくと考えています。
組織全体の未来につなげるために、対象者を広げながら、この取り組みを継続していきます。
担当コンサルタントコメント一緒に頭を悩ませながら研修を設計させていただき、最後の成果発表会ではみなさまの真剣な発表姿に心を打たれました。
本研修に関わった方々は各社でお忙しい方ばかりでしたが、学びに時間を作り時間をかけて取り組むことで、人も組織も変わっていくのだと、私自身も学ばせていただきました。